海洋温度差発電の実証研究に関する国内外の動向 -安定的な再生可能エネルギーを求めて(Demonstration Projects of Ocean Thermal Energy Conversion in Japan and the World -Towards One of Stable Renewable Energy)
- 標題
- 海洋温度差発電の実証研究に関する国内外の動向 -安定的な再生可能エネルギーを求めて(Demonstration Projects of Ocean Thermal Energy Conversion in Japan and the World -Towards One of Stable Renewable Energy)
- 作者
- 池上 康之(Yasuyuki Ikegami)
- 文件屬性
- 日本研究
- 知識分類
- 能源利用
- 出版年
- 2012
- 刊名
- マリンエンジニアリング
- 卷
- 47
- 期
- 4
- 頁
- p. 579-584
- 點閱數
- 3074
摘要
海洋温度差発電(Ocean Thermal Energy Conversion: OTEC)の実証研究が,10MW級の商用プラントを目指し て,米国やフランスでプロジェクトが始まっている. この動向は,海洋温.度差発電が,再生可能ェネルギー 資源のなかで,地熱発電のような「安定陛」に注目さ れているのが大きな要因である.さらに,海洋温.度差 発電の特徴として,「高稼働率」,海洋深層水との「複 合利用」,メガワット級の「スケールメリットによる経 済性」などが挙げられる.一方、商用化を目指したプ ロジェクトに合わせて、韓国は、2011年、海洋温.度差 発電の国際標準の規格化を目指して、海洋ェネルギー の国際規格を行っている国際電気標準会議(IEC) の IEC/TC1 14に、「海洋温.度差発電」の提案を行った。そ の後、本提案は承認され今年よりその規格化作業が始 まることとなっている。このように、海外において本 格的な商用化を目指した動きが、実証プロジェクトと ともに始まっている。 我が国でも,平成22年7月に,独立行政法人新ェ ネルギー・産業技術総合開発機構((NED0)が我が国で初 めて本格的な「再生可能ェネルギー技術白書」を発表 した. 2030年に向けた再生可能ェネルギーの技術的な 課題とともに期待されるロードマップとともにその展 望が示されている.その再生可能ェネルギーのなかで, 海洋温.度差発電は,太陽光発電,風力発電などととも に紹介されている