水素酸素同位体比測定用標準試料の準備とその保管方法についての検討(Preparation and storage of “laboratory standard” for measurement of hydrogen and oxygen isotopic ratio)
- 標題
- 水素酸素同位体比測定用標準試料の準備とその保管方法についての検討(Preparation and storage of “laboratory standard” for measurement of hydrogen and oxygen isotopic ratio)
- 作者
- 中田 弘太郎, 長谷川 琢磨, 吉岡 麻里, 飯田 高弘(Kotaro NAKATA, Takuma HASEGAWA, Mari YOSHIOKA, Takahiro IIDA)
- 文件屬性
- 日本研究
- 知識分類
- 基礎研究
- 出版年
- 2015
- 刊名
- 地下水学会誌
- 卷
- 57
- 期
- 3
- 頁
- p. 295-306
- 點閱數
- 3166
摘要
日本の地下水の水素酸素の安定同位体比を測定することを想定し,実験室において標準試料となりうる試料の調製方法とその保管方法について検討した。著者らが調査した日本の地下水ではδD は-85~-5‰,δ18O は-13~+3‰の範囲に存在しており,海洋深層水とミネラルウォーターを混合して上記の値をカバーする標準試料を調製できる。調製した標準試料はガラス容器に封入し,蒸発を防いで保管することが重要である。保管している標準試料の品質を確認するには, 重量の管理と異なる値を持つ複数の標準試料による相互比較が有効であり,重量にして3 %を超える変化が起きた場合には,保管している試料の値が変化している可能性が強く疑われる。