海洋深層水中の溶存態有機物によるピロリ菌増殖抑制および胃損傷の保護に関する研究
- 標題
- 海洋深層水中の溶存態有機物によるピロリ菌増殖抑制および胃損傷の保護に関する研究
- 作者
- 鄭剣廷(台湾師範大学)、○黄秉益・林怡汝(台湾石材・資源センター)、楊智欽(台湾大学付属病院)
- 文件屬性
- 日本研究
- 知識分類
- 醫療保健
- 出版年
- 2015
- 刊名
- 海洋深層水研究
- 卷
- 16
- 期
- 2
- 頁
- P42
- 點閱數
- 3286
摘要
水深 200m 以深から汲み上げられる海洋深層水は清浄かつ性質が安定していることから、含有資源が様々な商品に利用されている。近年は深層水に含まれているミネラルが着目され、これまでに多くの研究によって血中脂肪の減少、アレルギー反応や胃潰瘍症状の軽減効果が確認された。医学的に高濃度のマグネシウム摂取はピロリ菌(Helicobacter pylori)の感染を防ぎ、胃潰瘍や胃食道逆流の症状を改善することが知られ、深層水から製造したマグネシウムイオンが多く含まれた飲料水にも同様の効果があると報告されている。しかし、本研究チームは加熱滅菌した深層水由来の飲料水では上記の効果が確認されなかったことから、熱によって変性しやすい物質が関与する可能性を発見した。そこで、本研究では海洋深層水中に含まれている溶存態有機物に着目して、それによるピロリ菌感染を原因とする胃潰瘍症状の改善効果について調べた。