東部深層海水創新研發中心

海洋深層水、生育効果は 岩内一中生、農作物で実験 食味の違いも調査

發佈日期:2015-07-02

岩内第一中の2年生57人が、岩内沖の海洋深層水が農作物の生育に与える影響を調べる実験に取り組んでいる。3種類の野菜をそれぞれ深層水と水道水で栽培。生育状況を比べて、収穫後は食味の違いも調べる。

岩内の深層水は沖合約8キロ、水深約300メートルからくみ上げ、ミネラル分に富み、水産業や食品加工業、化粧品製造業など多様な分野で活用されている。

同校の取り組みは、地場産業への理解を深める授業の一環。使う深層水は、町地場産業サポートセンターが取水し塩分を取り除いた製品「高ミネラル水」を無償提供してもらっている。生徒たちは学校の正面玄関前と校舎裏の畑に6月初旬から順次ジャガイモとミニトマト、カボチャを植え、週3回、授業前に水やりや草取りをしている。

同センターによると、深層水の農業利用の効果については農家から「食味が良くなる」との声もあるが、はっきりしていない。

これまでの同校の実験では、深層水を与えている方が生育が早く、ミニトマトは既に、与えていないものより5センチほど茎が高くなった。

2年2組の小松史弥(ひろや)君(13)は、「こんなにすぐ差が出るとは思わなかった。やはり深層水にはいい効果があるのでは」と期待。同じクラスの高橋真斗(まなと)君(14)は「最後までしっかり比較したい」と意気込む。

収穫はジャガイモとカボチャが8月末から9月始めごろ、ミニトマトが7月中旬ごろ。担当の中西知典(とものり)教諭(49)は「結果が見えない実験は、小中学校では珍しい。自分もわくわくしている」。同センターの釜谷豊和所長(48)も「実験に協力し、深層水の効能を明らかにすることができれば」と楽しみにしている。(角田悠馬)


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