海洋底掘削の基礎と応用 日本船舶海洋工学会海中技術研究委員会編,成山堂書店(Book Review : The Basis and Application of Ocean Floor Drilling, The Committee of Subsea Technology, Japan Society of Naval Architect and Ocean Engineering)
發佈日期:2016-10-05
- 標題
- 海洋底掘削の基礎と応用 日本船舶海洋工学会海中技術研究委員会編,成山堂書店(Book Review : The Basis and Application of Ocean Floor Drilling, The Committee of Subsea Technology, Japan Society of Naval Architect and Ocean Engineering)
- 作者
- 大内 一之(Kazuyuki Ouchi)
- 文件屬性
- 日本研究
- 知識分類
- 基礎研究
- 出版年
- 2010
- 刊名
- マリンエンジニアリング
- 卷
- 45
- 期
- 5
- 頁
- p. 766
- 點閱數
- 3224
摘要
わが国は四周を海に囲まれた島国として歴史を刻んできた.その結果として,現在の世界に冠たる海運業,水産業,また,それを支える造船業,海洋土木建設業の高いレベルの技術により,総体として世界をリード出来る程の大きく且つ質の高い海事産業を形成している.しかしながら,魚類生産の豊かな日本近海ではあるが,天は二物を与えずで海底油田については殆ど発見されず,また海外での権益確保についてもエネルギー自給意識の薄弱な国家政策も相俟って,わが国の石油は殆ど輸入に頼りきっている状態である.人口爆発により供給不足に陥りはじめた陸上資源から海底油田をはじめとする海底資源への移行という世界的な流れの中で,わが国の海洋技術,特に大水深での海中技術については,石油生産業という実業のバックグラウンドがないため世界の先進国から少々遅れを取ってしまったかに見える.