深層水及び表層水の混合比率による陰イオン界面活性剤の分解性の変化
發佈日期:2016-10-04
- 標題
- 深層水及び表層水の混合比率による陰イオン界面活性剤の分解性の変化
- 作者
- 岩〓 誠二, 加藤 進
- 文件屬性
- 日本研究
- 知識分類
- 水產養殖
- 出版年
- 2010
- 刊名
- 海洋深層水研究
- 卷
- 11
- 期
- 1
- 頁
- P Abs01_2
- 點閱數
- 3215
摘要
演者らは、海洋深層水(以下、深層水)を利用した環境改善技術を検討している。前報(岩﨑 2006)では、フェノールをモデル物質として深層水及び海洋表層水(以下、表層水)における分解性の試験を行った。その結果、深層水と表層水を 1:1 に混合した海水における分解性は、それぞれの海水を単独で用いた場合よりも良好であった。深層水には、栄養塩類が豊富に含まれ、一方、表層水には微生物が多く生育している。そのため、両者の相補効果によって、フェノール分解が進行したと考えられる。このことは、海洋汚染の環境改善の補助的手段として、深層水の散布が有効である可能性を示唆する。しかしながら、現実には、広大な海洋において、たとえばオイルフェンスを敷設するなど海域を区切ったとしても、深層水:表層水比が 1:1 となるまで深層水を加えることは難しい。