Ca/Mg比の増加に伴う線虫の短命化と海洋深層水の添加効果
發佈日期:2016-10-03
- 標題
- Ca/Mg比の増加に伴う線虫の短命化と海洋深層水の添加効果
- 作者
- 野村道康・山田勝久・鈴木正宏(㈱ディーエイチシー)、柴田雄次・今田千秋(東京海洋大学大学院)
- 文件屬性
- 日本研究
- 知識分類
- 醫療保健
- 出版年
- 2015
- 刊名
- 海洋深層水研究
- 卷
- 16
- 期
- 2
- 頁
- P46
- 點閱數
- 3318
摘要
ヒトの健康とカルシウム/マグネシウム摂取比(以後,Ca/Mg 比)の関係については,食事中の Ca/Mg 比の増加が虚血性心疾患のリスクを高めるという Karppanen ら 1)の報告がよく知られている.また,我々は昨年の本大会で,ヒトの培養細胞を用いた試験で Ca/Mg 比の上昇に伴い細胞活性が低下すること,および細胞活性が低下する Ca/Mg 比において,海洋深層水の添加は細胞活性の低下を抑制することを報告した 2).次に我々は,生体レベルでの DSW 添加効果を調査するため,線虫(Caenorhabditis elegans)を用いた実験を行うことにした.線虫は体長が 1mm 程度の微小な下等動物ではあるが,神経系,消化器系,上皮系,筋肉系といった動物としての基本的な構造を有している.また,寿命が 2~3 週間と短い上に,生存曲線がヒトと類似していること,さらには全ゲノム配列が解明されていることなどから,近年ヒトの寿命研究のモデル生物として注目されている生物である.本研究ではこの線虫を用いて,Ca/Mg 比が線虫の寿命に与える影響および深層水の添加効果について調査することを目的とした.