久米島海洋深層水を利用した海水淡水化用 プレート式熱交換器の伝熱性能に関する研究
- 標題
- 久米島海洋深層水を利用した海水淡水化用 プレート式熱交換器の伝熱性能に関する研究
- 作者
- 有馬博史1・稲富 諒1・松田昇一2
- 文件屬性
- 日本研究
- 知識分類
- 礦物質分離
- 關鍵字
- プレート式熱交換器,熱伝達,アルミ合金,海洋深層水,海水淡水化
- 點閱數
- 3235
摘要
要旨
フラッシュ蒸発法による海水淡水化装置のプレート式凝縮器の新たな材料として特殊コーティ
ングされたアルミニウム合金板を提案し,その伝熱性能と海水に対する耐腐食性の評価に関する
研究を沖縄県久米島の海洋深層水および表層水を用いて行った.実験では,25 μm厚PEEK, 100 μm
厚PEEK, WIN KOTE®膜で特殊コーティングされた3種類のアルミ合金板をプレート式熱交換器に
それぞれ組み込み,表層水および深層水を同時に流すことで熱交換を行い,その時の熱通過率を
導出した.また,この熱交換器に5カ月連続で通水を行い,伝熱性能および腐食に関する評価を
行った.その結果,熱通過率は25 μm厚PEEKが最も良い値を示した.また,連続実験の前後で
は,いずれのコーティングについても伝熱性能に変化は見られなかった.腐食については,WIN
KOTE®のみエロージョンによる剥離で海水による腐食が発生した.
フラッシュ蒸発法による海水淡水化装置のプレート式凝縮器の新たな材料として特殊コーティ
ングされたアルミニウム合金板を提案し,その伝熱性能と海水に対する耐腐食性の評価に関する
研究を沖縄県久米島の海洋深層水および表層水を用いて行った.実験では,25 μm厚PEEK, 100 μm
厚PEEK, WIN KOTE®膜で特殊コーティングされた3種類のアルミ合金板をプレート式熱交換器に
それぞれ組み込み,表層水および深層水を同時に流すことで熱交換を行い,その時の熱通過率を
導出した.また,この熱交換器に5カ月連続で通水を行い,伝熱性能および腐食に関する評価を
行った.その結果,熱通過率は25 μm厚PEEKが最も良い値を示した.また,連続実験の前後で
は,いずれのコーティングについても伝熱性能に変化は見られなかった.腐食については,WIN
KOTE®のみエロージョンによる剥離で海水による腐食が発生した.