細菌の増殖過程を考慮した漁港の衛生管理対策の定量的評価手法
- 標題
- 細菌の増殖過程を考慮した漁港の衛生管理対策の定量的評価手法
- 作者
- 金田 拓也, 山本 潤, 上野 康弘, 里見 正隆
- 文件屬性
- 日本研究
- 知識分類
- 水產養殖
- 出版年
- 2015
- 刊名
- 土木学会論文集B3(海洋開発)
- 卷
- 71
- 期
- 2
- 頁
- p. I_868-I_873
- 點閱數
- 2801
摘要
魚体表面の細菌の増殖過程を数値モデル化し,漁港における様々な衛生管理対策による生物的(細菌)リスク低減効果の定量的な評価手法を提案した.水産物の漁獲から荷捌きを通じて出荷に至るまでの動線上の魚体表面の生菌数の増減を定量化し,外部汚染との接触や洗浄効果も含む複数の取り扱い方法の違いによるリスクの比較を行い,漁港における衛生管理上の問題点について考察した.
その結果,魚体の外部接触により汚染源以上の菌数に達する危険があること,滅菌海水等での洗浄効果が限定的であること,さらに,温度上昇により生菌数の増殖速度が増大し,条件により出荷前に危険な菌数に達すること等が明らかとなり,汚染の混入防止と低温維持,時間短縮の効果が定量的に示された.
その結果,魚体の外部接触により汚染源以上の菌数に達する危険があること,滅菌海水等での洗浄効果が限定的であること,さらに,温度上昇により生菌数の増殖速度が増大し,条件により出荷前に危険な菌数に達すること等が明らかとなり,汚染の混入防止と低温維持,時間短縮の効果が定量的に示された.